2019/09/27 23:29

カンボジアの稲作用に種蒔き機械を作りたい
~4話 場所は日本の裏側 ウルグアイ編~

当時2014年春、繁忙期の播種時期に強行出張をしました。場所はウルグアイ。
現地で1000町くらい稲作をやっている農場に納品サポートで同行しました。
サポートですので責任は強くは感じないものの不安はありました。

というのも、前年の夏に機械の研修を1週間終えて秋には渡航予定だったのが
大幅に遅れた次の年の春になったからです。
もはや普段扱っていない精密機械の1週間研修など忘れて当たり前の状態です。
責任は薄い立場といえど、意外と責任感の強い私ですから、
なるべく忘れないように、また、内容を思い出すように予習するなど、
出来る限りの事前準備はしていました。

数日かけて現場に到着し(往復で2週間、現地1週間という旅程だったと記憶)
すでに機械の設置まで完了している状態を見て一安心のはずが、
すでにネズミの害が発生しており修理から始まります。
停電も作業を遅らせる原因になります。更に私の指導内容も怪しい。笑

様々な障害を経てどうにか導入指導は完了しました。
...が。

さて、その後はどうするんですか?
うすうす気になっていましたが、その後のメンテナンスは?
故障したときのサポート窓口は?ハッキリ言って私は導入指導はコンプリートしましたが
その後はどうにもできません。そこが重大な問題です。
そしてその後、その機械がどうなったか、今も動いているのか私は知りません。苦笑

日本でも当たり前のことですが、
いかに安く買ったとしても、機械はメンテナンスできなければ使い物になりません。
サポート体制が万全で初めて使用できるのが農業機械ですよね。
だからメンテナンスやサポートが完璧な会社なら少々高く買ってもいいのです。

必要以上に難癖付けて値切ろうという方がいますが、
問題はそこよりもサポートや人間関係ではないですか?と思ってなりません。
逆に私の場合は理由の無い下手な値切りをされたら相手にしないか、
またはその後のサポートで加算させていただきます!という気持ちでいっぱいになりますね。

話はそれましたが、農機具の命はサポートとメンテナンスです。
出来ない機械は売らない。当然です。機械はいずれ壊れますから、
その時にお客様から連絡が来て、そこで直せないならお互いに困るわけですから。
そういう考えを持っていないと売ってはいけないのです。買ってもいけません。

最近見かけた投稿で、適当な(マッチする意味)機械があるので送っていいですか?
と、カンボジアの米司さん宛てにコメントがありました。

一文ではどこまで本気なのか判断できませんが、まずは、
現地で試験してもらうにあたって、少なくとも現地に到着するまでの費用は
送り主が負担するでしょうし、機械にも責任を持っているのでしょう。

送った機械にも精通していて、質問にも当然即答できる、
消耗、または壊れた時に対応できるのは当然で、部品供給体制も万全。
という当たり前のことだと私は思っているのですが、そうでない人もいそうですね。
送り出す機械に責任を持っているからこそ現地から信用が得られるものです。

今回のCF、輸出した機械は中古と言いながらもなるべく不具合が起きないような
厳選したマシンを送りました。また、破損が予想されるパーツや
過去の経験より消耗しやすいパーツも付属しました。

やるとなれば全力投球、最初の試験が一番大切です。
過去に前例の無いカンボジアの農業機械改革を成功させます。

折角の機会なので他の国のこともお伝えしましようか?

次号につづく
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