2025/11/27 09:34

グリスニップルは当店の全ジョイント共通かもしれませんが、

今回は大型機械用の大型ジョイント98型についてお問い合わせがありました。

98型は国内他社メーカーでいうところの、AS300クラスです。
でも少し強度は落ちるという印象ですが、逆を言えば、大きな負荷がかかった場合、
先に壊れてくれるという安心感があります。
ジョイントが壊れずにトラクターや作業機のオス側が破損した場合、
何倍も修理代がかかりますので。💦

さて、どのジョイントも構造はほとんど同じです。
大抵、ヨークとヨークに挟まれたクロスベアリングが負荷で破損します。
その場合、ヨークも微妙にねじれている場合がありますのでご注意ください。
ベアリングだけ交換して直せる場合もあれば、全体的にゆがんで修理困難な場合もあります。

が、まず一番大事なのはグリスアップです。
ついつい忘れがちですが、スライドシャフト、カバーとの接点、ニップルと、
グリスアップを忘れずに。

今回の問題は、クロスベアリングのグリスニップルへのグリスアップ。
グリスがイマイチ入らない場合、そもそもニップルが潰れて破損している場合、
そんな時はニップル交換です。

PTOジョイントのグリスニップルは挿入しやすいように斜めに傾いたニップルです。
このニップル、実は先っぽだけ交換できるんです。
見た目、どうしても根元から11mmスパナやレンチで取り外したくなりますが、
傾いたニップルの先は7mmの工具で取り外せます。
しかもホームセンターや市販品の6*P1.0ニップルに交換可能で一番簡単です。

ですが、どうしても根元から交換したい場合が厄介ですね。
ホームセンターでは売っていないサイズで、8*P1.0のニップルが必要です。
Amazonで見つけてください。^^